こんにちは、マンモスいちご園です!
2026年1月から5月のいちご狩りシーズンは無事に終了いたしました。
当園に足を運んでくださったたくさんの皆さま、本当にありがとうございました!そして相変わらずブログの更新が遅くて申し訳ありません!
昨シーズンで何よりも反省として残っているのが「スタートの遅れ」です。
いちごの出来始めが想定よりも遅れてしまい、楽しみに待ってくださっていた皆さまへなかなかいちご狩りが提供できませんでした。
いちご栽培の難しさを改めて痛感すると同時に、まだまだ学びと改善の余地があることを強く実感したシーズンでした。
スタート遅れにもかかわらず、開園後に温かく迎えてくださった皆さまの笑顔や、「おいしかったよ!」という言葉がとても励みになりました。
この反省を来シーズンへの糧とし、さらに素敵な農園を目指して、また一からいちごと向き合っていきたいと思います。
それでは、2026年もありがとうございました。
今度は2027年シーズンにお会いできるのを楽しみにしています!
(あと2か月しかない・・・!!)

以下、園長のひとりごとです。
よく考えると、「時間無制限」とは難解な表現です。
時間は有限で、1日は24時間なのに、どうして時間無制限などという設定が可能なのでしょうか。
しかし、マンモスいちご園では「時間無制限」のいちご狩りを提供しているとホームページに明記してあります。
「ほんとに何時まででも滞在してていいの?」
今まであまり詳しくふれてきませんでしたが、今回はこのテーマを掘り下げてみようと思います。
まず、少しむかし話をします。
まだ私が大学4年生だったころ、オーナーにいちご狩りに行ってみたいと言われました。
自分たちがいちご農園をはじめる、なんてことはまだまったく考えていない頃です。
さてどこの農園に行ってみようかと調べている際に、時間無制限のいちご狩りを開催している園を見つけました。
これはすごいと思い、その農園に予約をしました(人気の農園で予約がなかなか取れなかった)。
そして当日、とても楽しいいちご狩りだったのです。
オーナーも喜んでくれましたが、何より私が楽しかった。
滞在時間は、せいぜい1時間半くらいだったと思います。
よく晴れた日で、2月でもハウスの中はぽかぽかしていて、ゆったりとした気持ちのいい幸せな時間でした。
もちろんいちごも感動するくらい美味しかったです。
尊敬する大先輩のいちご農園です。
このあと、いろいろなことがあって私たちのマンモスいちご園をオープンするに至りますが、この大先輩のいちご農園の影響が大きいのは間違いありません。
時間無制限のいちご狩りにすることもそうで、私たちも感じたあの幸せな時間を、私たちのお客様にも感じてもらいたいと思いました。
こうして始めた時間無制限の仕組みですが、何年か続けていくにつれて、その特殊性や問題点も明らかになってきました。
まず、1日に何回転もいちご狩りを開催できない、ということです。
通常は30分から1時間の時間制限があるので、前のお客様が退園する時間も読めるし、次のお客様をご案内することができます。
前のお客様が帰れば、当然駐車場も空きます。
帰った後にいちごの状態をみれば、あと何人くらい入園させて良いかの判断もリアルタイムで可能です。
可能な限りたくさんのお客さまにいちご狩りを楽しんでもらえるのです。
ですが、時間無制限だとお客様の退園時刻が読めません。
駐車場がいつ空くかもわからないので、次の時間帯の枠を組めません。
そこで、基本的に午前10:30と午後13:30の1日2回だけいちご狩りを開催することにしました。
当園では大きく分けて2つのハウスがあるのですが(1号館と2号館)、1つのハウスにつき1日一回だけいちご狩りを開催します。
3時間あいていれば午前の回のお客様は9割くらいは退園されますし、駐車場もある程度空きます。
まだ残っているお客様がいても午後の回は別のハウスでいちご狩りを開催するので、バッティングすることがありません。
また、午後の回のお客様はその日はじめて解放するハウスにご案内できるという点も良いです。
午前中のお客様が、たっぷり時間をかけて、どれだけたくさんのいちごを食べても、それは別のハウスのはなし。
午後でも、ちゃんとお腹いっぱい食べられるだけのいちごを準備できるのです。
しかし、それでも別の問題点が残ります。
時間無制限だと、基本的に滞在時間が長いお客様ほど召しあがるいちごの量は多くなります。
そして、日によって客層は異なり、お客さまの平均的な滞在時間はかなり異なります。
時間の制限がない以上、今日これからどれだけいちごが減るのかは、完全にお客様の胃袋に左右されているのです。
だから、一般的ないちご園と比べて、私たちはかなり少なめに入園者数の設定をします。
もしかしたら今日はものすごく胃袋の強いお客様がいるかもしれません。
せっかく時間無制限なのに、いちごが無いからおなかいっぱいにならない、それでは大問題です。
お客様が帰った後にいちごが余ったなら一安心です。あーよかった、みんなお腹いっぱい食べられたのだと思って嬉しくなります。
ともかく、時間無制限を採用するということは、入園者数をかなり制限する必要があるということです。
こうした結果、お客さまがご希望の日付に予約をとることができなかったり、朝の当日枠の競争率が高くなったりしてしまいます。
マンモスいちご園でいちご狩りをしたいのにそもそも入園ができない、そんなお客様を多く生み出してしまうのです。
申し訳なく思っています。
さらに、時間無制限であることと気持ちのいい空間づくりは必ずセットでないといけない、こういう難しさもあります。
あまり居心地が良くない空間に、ずーっといてもらって良いですよ!と言われても、それはちょっと難しいですよね。
そもそもいちご園なのだからいちごが十分にないとダメだし、長い滞在時間でずーっと立ったままだとしんどいのでベンチも必要です。
農業用のハウスとはいえ清潔感も大事にしたいです。
インテリアもエクステリアも大事で、統一感がないと落ち着かないし、空間に余白がないと窮屈だし、、、
気持ちの良い空間づくりって本当に難しくて、まずは上記のようなハード(外側や見た目)を整えていくわけですが、それもお金をかければ良いという訳でもありません。
しかもそのうえで、私たちやスタッフの人間性と、何よりもお客さまも含めた全体の雰囲気というソフトの部分も重要になります。
お客さまの態度や雰囲気、これは本当に大きな要素です。
だから、当園を利用してもらうにあたってのルールをちゃんと決めて、それを伝えることを大事にしてきたつもりです。
気持ちの良い空間づくりには、お客さまの協力も不可欠なのです。
一部のお客さまのマナー違反で、他のお客さまが困ることもあるし、気持ちの良い雰囲気が壊れてしまうことだってあります。
滞在時間が長くなればなおさらです。
だからそういうときは、わかってもらえるように全力でお話しをします。
大人も子どもも関係ありません。
場合によってはご退園いただくこともあります。
当然内心はびくびくしています。
それでも、必要なことだと信じています。
もし、お客さまが無茶な要求や行動ばっかりになってしまえば、気持ちのいい空間や雰囲気は壊れてしまうし、私たちもお客さまの滞在時間をできるだけ短くしたいと考えて、時間無制限の仕組みをやめると思います。
当園がここまで時間無制限でいられたのも、お客さまがルールやマナーを守って当園を利用してくださったおかげなのです。
本当にありがとうございます。
さて、私たちなりに「時間無制限」という仕組みについていろいろ悩んだり考えたりしている、ということはわかっていただけたでしょうか。
だから、時間無制限であることをお客さまに喜んでもらえるのはやっぱり嬉しいです。
たとえば、ご家族でご来園された場合、子供の面倒をみている人はどうしても食べ始めが遅れてしまいますよね。
でも、大丈夫です。あとでゆっくり食べられます。
いちごも十分な量を見込んで入園者数を制限していますので、多少出遅れてもちゃんとおなかいっぱい食べられます。
どんないちごが美味しいのか、本気で研究をはじめる人もいます。
当園ではかなり広いスペースから自由に摘み取る場所を選べるので、品種や場所や日の当たり具合ごとにいちごを収穫し、お皿いっぱいにいちごを積み上げています。
そしてベンチに座り、うんうんと何やら確認するように、頷きながら食べています。
こういう人は、そもそも収穫に20〜30分ぐらいかけています。
30分くらいいちごを食べた後で、ようやく練乳を受け取りに来る人もいます。
練乳はおかわり自由なので、いつ取りに来ても問題は無いのですが、どうやらここからが本番といった様子です。
その後もひとしきりいちごを食べ、そろそろご退園かなといったところで、今度はチョコやホイップのご注文です。
味変でまだまだいちご狩りを楽しめます。
いちご狩りの最中に、感じたことや思ったこと、食べたいちごの数などを嬉しそうに教えてくれるお客さまもいます。
オーナーが話を聞くとさらに会話が弾んでしまいます。
ひとしきり話した後で、「じゃ、いちごを摘みに行ってきます」とハウスの中へ再び消えていきます。
たぶん、ぜんぶ、時間無制限じゃないとできないことなのだと思います。
時間無制限は、時間の終わりを指定されない安心感を提供できる仕組みだと思っています。
当然何の制限もない訳ではありません。
夕方になればハウスの中は真っ暗になるのでいちごが見えませんし、
退園後に何度でも再入場できるわけでもありません。
そもそも集合時間に遅れてしまったお客さまには、公平性の観点からペナルティとして時間制限をお願いしています。
あくまでいちご園なので、いちご狩りという目的以外での滞在時間も認めていません。
厳密にはまったく時間無制限なんかじゃありません。
せいぜい、「常識の範囲内で無制限」程度だと思っています。
それでもあえて「時間無制限」と明記できるのは、当園のこの仕組みを気に入って、ルールとマナーを守って利用してくださるお客さまのおかげなのです。
それなら2時間や3時間制でもいいんじゃないの?と思う人もいると思います。
でもそれじゃあ、つまらない。
時間が決められていれば、そこから効率を計算できてしまうからです。
合理的に考えることは確かに必要です。
でも、合理的にすればするほど魅力が失われていく、私はそう考えています。
終わりの時間を指定されていない、という魅力を感じて欲しいのです。
ここで、一番はじめの疑問にお答えしようと思います。
「ほんとに何時まででも滞在してていいの?」
ルールやマナーを守っていただければ、可能な限り滞在していただいて大丈夫です。
でもそんなことは気にせず、いちごでお腹いっぱいになったら帰る、それでいいじゃないですか。
「時間無制限」のいちご狩りを提供しているマンモスいちご園を、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
ちなみに、私はまあまあ大食いでして、食べ放題などに行ってずーっと食べていても、お腹いっぱいになるよりも先に制限時間が来てしまいます。
世の中に時間無制限のお店がもっと増えたらいいのになあ、と思っています。
