こんにちは!マンモスいちご園です。
すぐに、投稿しようと思っていたはずなのに、気がつけば2ヶ月も過ぎてしまいました!ごめんなさい!
今更ですが、今年も多くの皆さんにお越しいただきました。本当にありがとうございました!
マンモスにとっては8年目のシーズンを終えたわけですが、 振り返ると今年は今までで一番いちごの栽培が難しく感じた年でした。
特に2月と3月のお天気がいちごのサイクルとかみ合わず、いちごの量や味が十分に確保できなかったです。
できるだけ多くのお客様に美味しいいちごをたくさん提供したいと思っておりますが、それがこんなに難しくなるとは想像していませんでした
そして結果的には、過去最低の収穫量のシーズンとなってしまいました。
何年やっても、結局一年で一回だけのいちご栽培です。
得られる経験も一年やって一回だけ。
いちご栽培の理想にはまだまだ及ばないと実感いたしました。
それでももちろん、うれしいこともありました。
なんとマンモス会員さまが160人を超えました!
ポイントを貯めた皆さまは改めておめでとうございます!
そして、マンモスをご贔屓にしてくださり本当にありがとうございます。
特にお客様から7色のスタンプが押されたマンモスカードを見せていただいたときは感動いたしました!
初年度はまだカードを発行していなかったので、それ以外の7シーズンを1枚で完璧にコンプリートしています!
許可をいただいて、写真を撮らせてもらいました!
最初のスタンプはマンモスではなく、ただの苺スタンプというのも歴史を感じます!
会員の皆様ならこの感動きっとわかってもらえるはず!
昨年の記事にもすこし書きましたが、会員さまがいると私たちもその日の営業に一層やる気がみなぎるのです。
ちなみに、会員様がいない営業日は今シーズンでなんと10日しかありませんでした!
皆さんマンモスいちご園を大切にしてくださり本当にありがとうございます!
さて、私たちはいま来シーズンの準備に専念している期間になります。
今年の反省をもとに、より多くのお客様に美味しいいちごを提供できるようにがんばります!
それでは、2023年シーズンも大変おせわになりました!
また来シーズンに皆様にお会いできるのを楽しみにしております!
ありがとうございましたー!
園長による上級者向けのつづきは以下をご覧ください
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さて、「今年はこれでおわり?」と思った皆さま、ご安心ください!
この先が園長がすきなテーマでおしゃべりするコーナーです。
昨年は記事全体が長すぎたと反省したので、いったん内容を終わらせた後に読みたい人だけが読めるように工夫してみました。
今回は、昨年の続きでもある「いちごの味」についてさらに思っていることを書きます。
記事の前半でもふれましたが、今年は天気がいちごの味に与えた悪い影響が多かったと感じています。
特に1月後半・2月・3月で、曇りの日が多かったです。
そう、多かったのは雨ではなく、曇りなんです。
それも、真っ暗になるような曇りではなく、まあまあ明るい薄曇りの日が多かったです。
一般的なお天気のイメージだと、雨が降らなければたいていの行事ができるので「天気が良い」となりますが、いちごの味に与える影響だと曇りは「天気が悪い」になります。
その最大の理由が、曇りでは光合成が十分にできない、ということです。
いちごに含まれる糖分は光合成のみでしかつくれません。
砂糖をまぜて水やりしても苺がダイレクトに甘くならないのはなんとなく想像できるかと思います。
つまり、いちごの味にとっては晴れがとても大事なのです。
感覚的には、一週間のうちで4・5日晴れて、のこりが雨や曇りなら十分に苺の味は確保できます。
ですが、それが逆転して晴れが一週間に2・3日になってしまうと、苺の味はどうしても落ちてしまいます。
よって、いちごの味を決める要素として「晴れ」が一番重要です。
次に、いちごに与える「水分量」もとても大事です。
単純に言えば、水やりが多すぎるとどうしても味が薄くなってしまいます。
一方で、水やりが少ないと生育が悪くなってしまい、そもそも苺ができません。
そのバランスが難しいところです。
ところが、水分量とは水やりの量だけではありません。空気中の水分量(湿度)も重要です。
湿度が一定程度あると、苺の生育は良好になりやすいです。
しかし、湿度が高すぎると苺の味が薄くなります。
私が選別した一番おいしいと思う苺も、そのまま食べれば当然美味しいですが、お風呂にしばらく置いておくと一気に水っぽい味になります。(以前娘が実験してくれました)
つまり、雨の降っている日に、晴れた日と同じだけ水やりをしてしまうと、明らかに苺の味は落ちます。
でも、雨がずっと続いているからといって、いつまでも水やりをしないわけにはいきません。
それだと養分も足らず生育が悪くなってしまいます。
さらに言えば、いちごの実にあたる日光の量でもそのいちごの水分量が変わるので味も変わります。
日光がよく当たる南側の列ではいちごの実の水分が飛んで、樹の光合成量も多いので糖分も多く、味が濃縮して非常においしくなりやすいです。
反対に日光の当たりにくい北側の列ではいちごの実の水分が飛びにくく、光合成量も少ないので甘味を感じにくくなってしまいがちです。
よくいちご狩りをされる方ならわかると思いますが、同じ場所の同じ品種でも微妙に味が異なります。これは、すべての苺の光合成量や日光の当たり方(水分量)が厳密には違うためです。
さて、「晴れ」と「水分量」で味が変わってしまう苺ですが、じつはもう一つ味を決める重要な要素があります。
それは、肥料の種類と与え方です。
「晴れ」はコントロールできないし、「水分量」も天気や所有する設備である程度やれることが決まってきてしまいます。
そうなると、いちごの味のためにできる最大のアプローチがこの「肥料」だと思っています。
いちごが光合成をするために必要な要素を確実に補給し、光合成でできた糖分を可能な限りいちごの実に移動させるような肥料を与えることが大事だと思っています。
具体的にどういった肥料を用いるかは各いちご園によって異なり、とても重要な企業秘密だと思います。
とにかく、出来る限りいちごに余計なストレスやエネルギーを使わせないように栽培するイメージで頑張っています。
どちらかといえばマンモスは、そんなに高価な肥料を使っていない方だと思いますが…
高い肥料を使えばそれでOKというわけでもないのが難しいところです。
こうしてあまりにも多くの要素でいちごの味が決まってしまうので、園内のすべてのいちごが美味しい、ということは絶対にないと考えています。
ですが、このすべてを揃えて完熟したいちごが、最高においしいのは間違いないです!
ちなみにこの最高に美味しいいちごは、なんとほぼ同様の外見と感触を持っています。
その特徴はここでは秘密ですが、オーナーと園長はほぼ確実にその苺を見てさわれば判断できます。
マンモスにいちご狩りに来たときに、よかったら我々に聞いてくださいね!
さて、ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
いまの時期のブログを読んでくださっている方は、きっとマンモスを特にご贔屓にしてくださっている方なのでしょう。
普通はこの時期にいちご園のブログなんか読まないですからね!
そんなコアなファンの方に、最後にお知らせしたいことがあります。
それは、こちら!
なんと、マンモスのロゴと「マンモスいちご園」の名称を商標登録しました!
当時適当につけた名前と、オーナーが適当に書いたロゴがこうして商標になるというのは感慨深いものがあります。
この感動、伝わる人にだけ伝わってもらえればそれで良し!
具体的にこれを直接ビジネスに結びつける予定はありません。ですが、皆様に支えられて成長してきたマンモスいちご園のイメージを保護することがひとつの目的ではあります。
マンモスいちご園のブランドにかける我々の想いは、また別の記事に書けたらいいなと思っています。
それでは、今回はここまで!
さようなら!