こんにちは、マンモスいちご園です!
2024年シーズンの営業は5/26(日)をもって終了いたしましたのでご報告いたします。
本年もたくさんの方にご来園いただきました。
改めて感謝申し上げます。
今シーズンは今までで一番長い営業期間になったのではないでしょうか。
早ければ5月上旬で終わるシーズンもありますし、平年だと5月中旬で終わります。
こうして5月最後の土日まで営業する年は珍しいです。
そもそも最終営業日は何で決めているのかというと、当園の場合はいちごのなり具合です。
5月で温かくなってくると、いちごはどんどん成長しますが、同時に病気や害虫などもどんどん発生してきます。
そして、最終的には病気や害虫に負けていちごの実りが少なくなり収穫を終えることが多いです。
ですが今年は苺の手入れがうまく回ったので、5月末までちゃんと収穫ができました。
むしろまだまだ先までいちごは実りそうですが、これ以上続けると来シーズンの準備に遅れが生じてしまうと判断して、今年は5/26までと決めました。
したがって振り返ると、今年はいちごのなり具合としてはまあまあ良いシーズンになったと思います。
いちごのでき具合は毎年違います。それをいろいろ考えて、分析して、来年以降のシーズンに活かす。
うまくいくときもあるし、全然うまくいかないこともある、1年間で1回しかチャレンジできない苺の栽培ですが、だからこそ面白いと私たちは思います。
これからいちご園としてはひとやすみの期間に入ります。
今年よりたくさんの苺を皆様にお届けできるように精一杯頑張ります!
それでは、2024年シーズンも多くの皆様にお会いできて嬉しかったです。
今度は2025年にお会いしましょう!
ありがとうございましたー!
以下は毎年恒例、上級者向けの園長のひとりごとが続きます。
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さて、突然ですが皆さんはご存知でしょうか?
マンモスいちご園の電話対応は、100%すべて園長が対応しているということを。
正確には、年に2回くらいオーナーが対応することもあるのですが、基本的には全て園長が電話にでます。
今回この「電話」を切り口にいろいろ話したいと思います。
電話は開業当時に用意しました。ネット回線を引いて利用するひかり電話です。
固定電話を置いて、主に子機を持ち歩いて電話に出ていたのですが、農園が大きくなるに連れて、子機の電波が届かなくなってきました。
流石に200m先までは中継機を使っても難しかったです。
そこで今度は携帯に転送するサービスに切り替えました。これなら、スマホを持ち歩いていればどこでも電話に出れます。
しかし1日の着信数がとても多かったため、今度は転送代がかかり過ぎてしまいました。
そうして今利用しているクラウドPBXというサービスに落ち着きました。
これがけっこう便利です。
まず、わたしのスマホに着信が来ると言う点では転送と一緒なのですが、アプリを通じてわたしのスマホが固定電話になるようなものなので、転送代などは一切かかりません。
また、スマホから固定電話の番号で発信ができますし、緊急時には録音などもできます。
加えて、別のスマホにもアプリを入れれば、私のスマホと同時に着信して、同時に通話もできます。スマホ間でキャッチをすることもできます。
ビジネスフォンのように、着信前にお客様にいちご狩りの営業終了のアナウンスを流すこともできますし(ちなみにアナウンスの声の主は私の母)、営業時間を設定して電話の鳴らない時間帯を決めることもできます。
サービスの利用料として固定費が発生しますが、それでも利便性が格段に跳ね上がりました。
まるでクラウドPBXのまわし者みたいですが、
一般企業なら当たり前のような上記のことでも、私たちのような個人事業や小さな企業には全然当たり前ではないんです。
それがこうして可能になるというのは、やはり素晴らしいサービスだと思います。
そしてスマホでの着信をさらに便利にしてくれたのが片耳イヤホンです。
園長の右耳にいつもくっついているやつで、気付く人は気付いているでしょう。
両手が空くので、いちごの収穫や選別など、他の作業をしながら通話できてとても良いです。
わたしが大きな声でひとりごとしているように見えるときは、実は通話中だったのです。
ちなみに、JABRAのTALK45というイヤホンを使っています。ノイズキャンセルもしてくれて、着信番号の読み上げもしてくれるとても優れものです。
難点は、すべての片耳イヤホンに言えることですが、外した時にうっかりポケットに入れたままにして洗濯をしてしまうことです。
私も2回やりました、、、
以前は着信数の多さに電話に出るのが憂鬱になってしまった時期もありましたが、こうしてストレスフリーな電話環境ができたおかげで、お客様との電話がとてもポジティブにできるようになりました。
今では電話にでるのは私の楽しみにもなっているくらいです。
特にマニュアル通りにはいかないような、こちらの予想外の問い合わせがきたときは最高です。
電話の内容で多いのは、やはりいちご狩りの仕組みについてです。
当日枠の終了時間の目安や、予約サイトの使い方などを説明します。
ただ、今はホームページにかなり詳しく書いてあるつもりなので、問い合わせの件数自体は以前よりかなり減った気がします。
それでも、「ホームページを読んだんですけどよくわからなくなって電話しましたあ!」
ということもけっこうあります。
冷静にみると、たしかにマンモスのいちご狩りの仕組みは複雑な気がします。
「予約はできないんですよね!?」という問い合わせも、「予約制ですよね!?」という問い合わせもどちらも多いです。
予約したい人にも、予約無しで当日次第で来たい人にも対応できるよう現在の仕組みになりましたが、
値段設定や利便性など微妙なバランスを追求した結果成り立っていて、私はとても気に入っています。
なによりこの方法だと、完熟いちごを過不足なく提供できるので、入園者が少なくていちごが余りすぎることも、入園者が多くていちごが全然無いとう状況もどちらも回避できます。
受付業務と電話対応はそのぶん煩雑にはなりますが、、、
ちなみに、なぜ園長しか電話に出ないかというと、ずばり園長はお店での仕事があまり無いからです!
お店はオーナーとスタッフがまわしてくれるので、以前ほど私が店頭にでる必要がなくなりました。
本当にありがたい。
あと、園長がお店にいると態度が大きいせいでお客様が話しかけにくいというのもあります。
こうなると、もう電話は私の担当にして、裏で仕事をしている方が効率が良いということになりました。
話をもどします。
電話の内容で次に多いのが、「集合時間に遅れます」というものです。
これはもう仕方ないです。
土日祝のアクアラインは混み過ぎです。
あまりに混み過ぎて、朝出たのにうちに着いたのは夕方なんてお客様もいます。
2車線しかないし迂回しにくいから、事故が起こると完全にストップしてしまいますよね。
ところで、お客様が集合時間に遅れた場合の対応も改めてお伝えしておきたいです。
集合時間に遅れると、本来時間無制限のいちご狩りが、こちらの指定した時刻までの時間制限付きいちご狩りとなります。
マンモス会員様の予約も、じゃらんで予約したお客様も、当日先着枠のお客様も、集合時間を過ぎた方は同じように時間制限付きで対応します。
なぜならこうしないと、集合時間通りに来るメリットが無くなってしまうからです。
時間無制限はある程度お客様をまとめて一斉にご案内することで実現しています。
時間無制限は何時に帰っても良いシステムですが、何時に入園しても良い訳ではありませんのでご注意ください。
もちろん実際には例外もありますし、状況によっては全額返金もしています。
賛否両論あって良いと思いますが、
もし私が客だったら、かんばって集合時間通りに来て入園した後、遅刻してきた客も何ら問題なくいちご狩りができると分かったら、少しモヤッとしますし、公平ではないと感じます。
マンモスいちご園を運営するにあたっていつも私が考えていることは、すべてのお客様が満足してもらうことは不可能、ということです。
たとえばうちの場合、そもそも1日の人数制限があるので、入園できた人の裏で、かなりの数の入園できない人がいます。
入園できなかった人からはやっぱり不満を伝えられますが、その人の対応に時間をかける訳にはいかないはずです。
なぜならその時間、入園できた人へのサービスの質が下がってしまうからです。
入園できなかった人を特別に入れる、なんてことも絶対にしません。どれだけ遠方から来ようとも、どんな事情があってもお入れできません。
なぜなら、こちらの設定した人数を超えると、入園できた人が食べられる苺の実が減ってしまうからです。
本当に大切にするべきは、いま入園しているお客様へのサービスだと思います。
入園できたお客様に満足をしてもらえるならば、それ以外のお客様の不満足になっても仕方ない。
同様に、集合時間に遅れたお客様がいた場合も、すでに入園しているお客様と同条件のサービスを提供するのは公平ではないという想いがあります。
時間も苺の生産量も人材もサービスもすべて有限です。
でも、世の中ではお客様にあたかも無限を錯覚させるような生産量やサービスが多いですよね。
私たちの提供できる苺とサービスはどうしても有限なので、すべてのお客様に満足感を感じてもらうことはできません。どうかご理解いただきたいのです。
あくまで、園長の考え方です。
脱線が長くなってしまいました!
電話の内容に話を戻すと、いちごの注文についての問い合わせも多いです。
当日の注文分が埋まってしまうことがよくありますので、できるだけ早めにご相談いただきたいです。
マンモスで販売している苺はすべて当日の朝早くに収穫した、一番美味しい状態の完熟いちごです。
いちご狩りの苺はお客様が選別しますが、販売している苺は基本的にすべて園長やオーナーの目を通して選別された苺です。
いちご狩りにはそこでしか味わえない満足感や幸福感がありますが、たぶん苺の味だけで言えば販売している苺の方が感動してもらえるはずです。
ちなみに、電話の受付可能時間は朝5時から夕方16時までです。
いちご狩りの時期であっても、今のような夏の時期もずっと一緒です。
園長しかでませんので、園長がどうしても手を休められないときはうまく出られないこともあります。
その際は申し訳ないです。
さて、ここまで電話というテーマで話をしてきましたが、実際はあんまり電話と関係ない話題が多くなってしまいました。
ですが、こうして私たちが大切にしていることや、ふだん考えていることを皆様にお伝えできる機会はそう多くないので、勢いに任せて書いてしまいました。
お付き合いくださりありがとうございます。
こうしてシーズンが終わると、いろんなことを思い返します。
そしてお客様のお顔が浮かびます。
毎週・毎月のようにお会いしたお客様、
いつもたくさんのご家族を連れてお越しくださるお客様、
医者にカリウム障害で苺の食べ過ぎは注意だと伝えられたお客様、
オープンの頃からお世話になっているお客様、
渋滞でうちに到着できず何度目かのチャレンジでようやく来れたお客様、
ご近所のお客様、
凧揚げを一緒にやってくださったお客様、
苺を100個食べたと教えてくれたお客様、
マンモスに落とし物をしたお客様、
お手紙をくださったお客様、
練乳ばっかりなめてるお客様、
オーナーや私とたくさんおしゃべりしてくれたお客様、
他にもここには書ききれない沢山のお客様
のことが思い出されます。
また来年も元気に健康で、皆様にお会いできるのを楽しみにしています。