私がはじめて、農業を仕事にしたい、ということで行動してみたのは、2014年開催の『新・農業人フェア』に参加したことだと思います。
全国各地で開催されているようですが、私は東京国際フォーラムでやっていたときに参加してきました。
目的は、当時とても興味のあったある農業生産法人の話を聞きに行くためでした。
会場には活気があったし、就農相談の担当の方もとても丁寧な対応だったので、農業やりたいなあ、と思っている方が行けば、感じるものは多いと思います。
私にとってこのフェアが思い出深いのは、このフェアに参加して始めて「観光農園」という農業のあり方があることを知ったからだと思います。
というのも、入場して一番最初にアンケートの記入をしなければならなかったのですが、そのときの質問のひとつに、「あなたの興味のある農業の形態はなんですか?」というような質問があって、
「野菜」とか「酪農」とか「有機栽培」とかいろいろ並んでいるなかの一つに、「観光農園」という項目があった、というわけです。
恥ずかしながら、それまでそういう言葉をまったく知らなかったので、そこはかとなく楽しそうな名前に惹かれて、そこにチェックを入れました。
帰ってからも、どうもこの観光農園という言葉が強く印象に残っていて、最終的には、これを私の住んでいる町でできないだろうか、という発想に繋がっていきました。
そうなると、このフェアに参加してなければ、もっと言えば、最初のアンケートを受けなければ、いま苺の観光をやるに至っていないかもしれないですね。